社会人学生はじめました

はじめまして。@naga_hitoといいます。セキュリティ関連のお仕事をしています。

本記事は Cybozu Advent Calendar 2022の記事です。
アドベントカレンダーをやるよ、という連絡をもらったので、せっかくならばと乗っていくことにしました。

表題通り、社会人学生をはじめました。具体的には、2022年の10月より放送大学教養学部の全科履修生になりました。
なぜそうしたのか、というのをせっかくなのでこの機会に記録しておこうと思います。

大本のきっかけは、2020年に九州大学SECKUNに参加したことです。ここで、セキュリティに関するさまざまな分野についてみっちり勉強をした結果、もちろんたくさんの学びを得られたという話はあるのですが、それ以上にそもそも私はコンピュータのことがぜんぜんわからない、私は雰囲気でこの仕事をやっている*1のでは? と思うようになりました。

そもそも私はコンピュータサイエンスについて専門的に学んでいなかったため、SECKUNに参加する以前から何らかの方法でコンピュータのことをしっかり学ばないと色々頭打ちになるのだろう、ということは薄々感じていました。しかし、何から手を付けて良いか分からない、ほかにもやりたいことあるし余裕ないかも、などと、さまざまな言い訳をして、ずっとやらずじまいでした。

そんなことを言っていたら、いつの間にかまるっと一年経っていました。さすがにこれはいかんと焦りはじめ、どうしたものかなあと考えた結果、放送大学に入学することを決めました。もしかしたら業務に多少の影響が出るかもしれないし*2、と思い、事前にチームのリーダーにも相談したら背中をどーんと押されたこともあり、これはやるしかないと思い入学に必要な書類を揃えて提出しました。

放送大学に入学することを決めた理由は三つあります。

一つ目は、学費が圧倒的に安いことです。卒業までにかかる費用はおよそ70万円だそうです。正直もっと掛かると思ってました*3。ちなみに、科目履修生・選科履修生として半年〜一年間だけ集中して学ぶことも可能で、その場合はもっと安く学ぶことが出来ます*4

二つ目は、自分のやりたい科目がちゃんと揃っていたことです。情報コースの講義一覧を見てみると、気になる講義がずらりと並んでいます。コンピュータサイエンスの基礎*5からプログラミングやデータベース、セキュリティなど、情報に関連する様々な分野の講義が並んでいます。私が学びたいことに対して、基本的なところから応用的なところまでこつこつ確実に抑えていくのにちょうどいいコースではないかと思っています。また、所属コース以外の講義を受けてもよい*6ので、せっかく入学しちゃったのだから、自分の興味のある内容はどんどん取っていかねば、と思っている次第です。

三つ目に、体系的かつ計画的に勉強できるのでは?と考えたからです。
大学に入らずとも勉強自体は出来るのですが、最初に書いた通りどこから手を付けて良いか分からない、という話もありますし、なにより時折チェックポイントみたいなものがあったほうがきっと進めやすいよね、と思って入学を選んだ次第です。通信指導や単位認定試験があることで、これをパスすることをひとまずの目標にして勉強を進めていくことができるのではないかという考えです。やらないといけないことはたくさんあって圧倒されるのですが、目に見える目標があれば多少は進めやすくなったらいいなという目論見ともいいます。あと自分で進めてしまうと手当たり次第にいろんな本や資料に当たる、みたいな方向に行ってしまいそうだったので、基本〜応用まで体系立てて履修できるカリキュラムの方が進めやすいんじゃないかなと思った次第です。

 


入学までに必要な書類を集めるのが微妙にめんどくさかったり*7、提出した様々な書類がきちんと受理されるか不安だったりしながらも、どうにか社会人学生ぽいことをはじめられています。
いかんせん高校では数学が苦手だったので数式が出てくるとおっかなびっくり読むことになったり、そもそも大学の講義を受けるのが久しぶりすぎて右往左往したりしていますが、なんだかんだ楽しくやっています。余裕がないと最初に書いていましたが、いざ始めてみるとなんだかんだやれるもんだなというのが正直な感想です。
情報系や工学系の学校を卒業された方はこんなことをやっていたのか、すごいなあ、と定期的に思っています。

進捗があればこのブログに記事を上げていこうかと思います*8

 

*1:ぜんぜんわからない俺たちは雰囲気で株をやっている とは【ピクシブ百科事典】https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%9C%E3%82%93%E3%81%9C%E3%82%93%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BF%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AF%E9%9B%B0%E5%9B%B2%E6%B0%97%E3%81%A7%E6%A0%AA%E3%82%92%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B

*2:そうならない範囲でやるつもりではありましたが、なにかあったときのために話しておいたほうがよいだろうと判断しました。事前に話してなくてトラブルになるよりはよっぽどいい。

*3:だから大学に行くという選択肢はちょっとなあと思っていました。通信制の大学なら学費も安いですし、コロナ禍以降のフルリモートでの業務体験やSECKUNなどさまざまな経験を経てリモートで授業を受けるという選択肢もありだなあ、という発想に至れました。

*4:選科履修生・科目履修生の場合は入学金が安めです。学費の詳細はこのページに記載があります https://www.ouj.ac.jp/admission/gakubu/tuition/

*5:「計算の科学と手引き('19)」が該当します。英語の科目名が「Introduction to Computer Science('19)」なので、こっちの方がよっぽどわかりやすいお名前なのでは、と思ったのですが気にしないことにします。

*6:卒業を目指すのであれば所属コース以外の単位を4単位取得する必要があるので、どこかのタイミングで受けないといけないのですが。https://tobe.ouj.ac.jp/credit/

*7:卒業した大学で修得した単位を持ち込めるなら持ち込んでしまった方が良いだろうと思い、入学時に1年次既修得単位認定も出願することにしました。そのため、出身校に出願に必要な書類を作ってもらう必要があったのですが、対応してもらえるか一度電話で確認せねばと思いつつ億劫でしばらく放置してしまったという話があります。ただこれをやったおかげで本来やりたい講義に集中できる状態にもっていけたので、めんどくさかったけど無駄じゃなかったと思います。

*8:忘れている可能性もあるのであまり期待しないでほしいです